キャンパス・セクシュアル・ハラスメント・全国ネットワーク

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第27回全国集会オンラインシンポジウム (2021年)

キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク
第27回全国集会 オンラインシンポジウム

主催:キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク

今年度も新型コロナウイルス感染拡大が継続しているため、対面で集会を開催することが難しいと判断し、オンラインで実施することにしました。
午前中に分科会、午後にシンポジウムを企画しています。ふるってご参加ください。
事前予約制で、Zoom会議を利用して実施します。

■日時 2021年8月29日(日)10時 〜 16時
■参加費 無料
■Zoom Meeting (分科会) および Zoom Webinar (シンポジウム,全体会)

※予約申込みは、分科会1については8月25日、分科会2、3、シンポジウムについては前日の8月28日です。

事前申し込み

今回の全国集会への参加は、原則事前申し込み制です。以下のページから申し込みを行ってください。
参加申し込み用フォーム
分科会1のみ別途申し込みとなっております.分科会1に参加希望の方は以下のページから申し込みを行ってください.
分科会1参加申し込み用フォーム
* 8月29日午前9時になってもアクセス方法に関するメールが届いていない場合は
笹倉(sasakuramariko@gmail.com)までお問い合わせください。

日程 (2021年8月29日(日))
  • 10:00-12:00 分科会
  • 13:30-15:30 シンポジウム
  • 15:30-16:00 全体会
プログラム

★ 分科会1「相談員・委員のためのハラスメント対応研修」
担当:山内 浩美(早稲田大学保健センター学生相談室)、宮本 恵(東京経済大学人権相談室)

大学等でハラスメント相談を受けている相談員や、大学の教職員でハラスメント防止委員等に任命された方を対象に、基本的なハラスメント相談の概要と特徴、さらにセクシュアル・ハラスメントの定義と対応について研修します。

★分科会2  マスメディア、アートの世界のハラスメント
報告者:寺田 衣里(アーティスト・表現の場調査団メンバー)、田村 文(共同通信社文化部長・メディアで働く女性ネットワーク(WiMN)会員)
司会:横山 美栄子(広島大学)

マスメディア界やアートなどの表現の世界におけるハラスメント問題は、これまで取り上げられることが少なかったが、#Metooなどをきっかけに当事者からの問題提起が行われるようになった。この分科会では、「マスコミ・セクハラ白書」と「表現の場調査団ハラスメント白書」の作成にたずさわった方からの報告をもとに、メディア界、アート界におけるハラスメント問題とその課題について討論する。

第1報告:「表現の現場・芸術系大学におけるハラスメントの実態について」(寺田 衣里)
第2報告:「私たちも当事者だった─『マスコミ・セクハラ白書』を作った理由とその後のこと」(田村 文)

★分科会3 実習・就活セクハラの実態と課題大学に何ができるか
報告者:内海崎 貴子(川村学園女子大学)、高橋 末菜(朝日新聞社)、遠藤 理愛(Voice Up Japan)
司会:上田 智子(聖徳大学)

就職活動中の学生や教育実習中の学生は、ハラスメントに対し、非常に脆弱な立場でありながら、雇用管理上の措置対象からも、教育研究環境配慮の対象からも抜け落ちてしまう存在です。本部会では、就職活動中の学生や教育実習中の学生に対するハラスメントの実態を共有し、大学や関係者にできることを検討します。

第1報告:「教育実習セクハラの実態と課題」(内海崎 貴子)
第2報告:「就活セクハラの実態と課題」(高橋 末菜)(遠藤 愛奈)

★シンポジウム
「大学における性的指向・性自認に関するハラスメント(SOGIハラスメント)への対策と課題」

登壇者:神谷 悠一(LGBT法連合会)、風間 孝( 中京大学教養教育研究院)、河野 禎之(筑波大学人間系)
司会・コーディネータ:村田 泰子(関西学院大学)

今年のシンポジウムのテーマは、「大学における性的指向・性自認に関するハラスメント(SOGIハラスメント)への対策と課題」です。2020年6月に施行されたいわゆる「パワハラ防止法」により、日本でもついに、性的指向や性自認を理由とした差別を禁じる法律ができました。これを受けて大企業や地方自治体でSOGIハラ防止の取り組みが始まったほか、全国の大学でも、基本理念やガイドライン策定の動きが広がっています。
ちなみにSOGIというのは、英語「Sexual Orientation(性的指向)」と「Gender Identity(性自認)」の頭文字を取った略語で、「ソジ」と読みます。従来使われてきたLGBTという概念が、特定の少数者の性のあり方を指して用いられる概念であったのに対し、SOGIは、性的指向(恋愛や性愛の感情がどの性別に向くか、向かないか)と性自認(属する性別についての一貫した認識や同一感)という、すべての人が持つとされる属性との関わりで性差の問題を考えていく点で、新しい概念とされています。
1997年の発足以来、大学など教育の場におけるハラスメント問題の解決に取り組んできた全国ネットのメンバーにとっても、SOGIハラスメントは早急に対応が求められる課題となっています。これまでわたしたちが中心的に扱ってきたのは女性に対するセクシュアル・ハラスメントの問題でしたが、この分野でいまや「老舗」の団体となったわたしたちが長年の活動のなかで培ってきた知識や経験は、この問題に対処するうえでどのように役立てることができるのでしょうか。また、どのような点において知識の大幅な刷新が求められているのでしょうか。そうした問いも念頭に置きながら、登壇者の方々にお話をうかがいます。
具体的に、第一登壇者の神谷悠一さんには、「LGBT法連合会」の事務局長としてSOGIハラスメントやアウティング対応も含めた法整備を求める活動に携わってこられたご経験をもとに、法的観点からみたSOGIハラスメントと、大学に求められる対応についてお話しいただきます。そのうえで、第二登壇者の風間孝さんには、2020年に実施した全国大学の施策・取り組みの実態調査の結果をもとに、大学における取り組みの現状と課題をお話しいただきます。さいごに、第三登壇者の河野禎之さんには、この分野で先進的な取り組みを行っている筑波大学の事例と、大学間の連携の必要についてお話しいただきます。
登壇者のプロフィールと詳しい講演内容については、下記をご覧ください。

第1報告:「法制度における性的指向・性自認に関するハラスメントと対応」(神谷 悠一)
抄録:改正労働施策総合推進法における、いわゆる「パワーハラスメント」対策において、性的指向・性自認に関するハラスメントが位置づけられた。日本の法制上のいわゆる「セクシュアルハラスメント」概念も踏まえながら、性的指向・性自認に関するハラスメントの位置付けについて整理する。その上で、法に基づく指針や通達、通知などから、大学における取り組みのあり方を検討する。

第2報告:「大学における性的指向・性自認に関する取り組み状況:全国調査報告(2020年)をもとにして」(風間 孝)
抄録:性的指向・性自認に関する施策および取り組み状況を明らかにするために、全国の国公私立大学を対象に悉皆調査を実施した(2020年)。本報告では、その結果について紹介するとともに、ガイドライン作成・ハラスメント対応の必要性、LGBTQの教職員への対応の遅れ、相談しやすい体制づくり等について考察を行う。

第3報告:「大学におけるSOGI及びLGBTQに関する取り組みの実際:筑波大学のガイドラインや相談事例をもとに」(河野 禎之)
抄録:近年、SOGI及びLGBTQに関する取り組みとして基本理念やガイドラインを策定する大学が増えている。今回、筑波大学が2017年に策定した「LGBT等に関する筑波大学の基本理念と対応ガイドライン」についてその概要を説明するとともに、大学で当事者が遭遇しやすい問題について実際の相談事例にも触れながら話題提供を行う。また、ひとつの大学での取り組みの困難さを踏まえ、情報交換等の大学間連携に関する可能性についても共有する。

申し込み締め切り

(分科会1のみ):8月25日
(それ以外):8月28日

■全国集会についての問い合わせ先 キャンパス・セクシュアル・ハラスメント全国ネットワーク
笹倉万里子 sasakuramariko@gmail.com

発表資料
シンポジウム
分科会
  • 分科会1 : 申し訳ありませんが,分科会1の資料は参加者のみとさせていただきます.
    参加者の方で資料が欲しい方は sasakuramariko@gmail.com まで連絡ください.
  • 分科会2 :発表者と交渉中
  • 分科会3 :発表者と交渉中
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